免疫力を上げる三種の神器(1)

心と腸と血液にドクターの知恵結集

外敵に挑み、体内の異常を素早く察知、問題(病気)が起きる前に除去する。
「免疫」は、私たちの命や健康を守るさまざまな身体の機能のなかでも、
風邪からガンまでありとあらゆる病気と関連し、免疫がなくなるときは命も危うい。

そう、免疫力は生命力。それを高めるためのキーワードが「心」「腸」「血」だ。
脳と腸は密接な関係で互いの免疫力を支え、血液は免疫細胞とともに全身を巡る。
心が免疫力に影響するのと同じように、身体の免疫力は心の強さをも生み出す。
想像を超える緻密さで働く身体機能。免疫学の権威から統合医療ドクターまで
各種専門家たちに伺った心身増強プランを今日から実行!

免疫力がぐんと高まる、「心」「腸」「血」という3つのカギ

あなたは免疫力の味方ですか? 病の味方ですか?と聞かれたらどう答える? 「もちろん、免疫力!」だろう。しかし、免疫細胞の視点でみれば、現代人は病になりたくてしょうがないと映っているはずだ。

免疫は、私たちの命を守る存在。免疫細胞なくして長く生きることは不可能だ。免疫力は私たち人間にとって重要なホメオスタシス(生命恒常性)の一つであり、体外の敵に襲われていないか、体内でトラブルが起きていないか、常にパトロールを行っている。細菌の侵入を防ぎ、侵入しても直ちに攻撃、さらにガン細胞のように日々身体のなかにできる異常細胞を退治してくれる。免疫がなければ、些細なウイルスにすぐ感染するし、ガン細胞の増殖を止められない。免疫力の低下は、死へのスピードアップにほかならないのだ。

免疫力アップを目指すなら、押さえるべきは「心」「腸」「血液」の3つ。腸は、免疫細胞の70%をつくり出す最大の免疫器官であり、腸の不調は免疫力の低下と直結する。さらに、緊張するとお腹を壊したりするように、ストレスへの耐性が表れる場所が腸。腸と心は非常に深い相関関係があり、腸がある程度健康なら心の健康を保つことにも大いに役立つということもまた真なり。

こうした臓器や脳の関連を媒介する存在が血液。血液が全身を巡らなければ、免疫細胞も必要な箇所に行き渡らない。各細胞を活性させるためにも低体温は禁物だ。心と身体と免疫を知り尽くすカリスマドクターたちが実践する健康法にも、これら免疫の柱をしっかり押さえたメソッドが集結。免疫はまさに心と腸と血の三位一体の成せる技。あなたの免疫力は、この3つで必ず高まる!

(TRINITY45号より)