胃を酷使していませんか?胃が健康だとすべてがうまくいく-10

代替療法ってどんなもの?

漢方薬、鍼灸、アーユルヴェーダ、アロマセラピー、ホメオパシー、温泉療法、薬膳、サプリメント……。現代西洋医学を除く多種多様な医学や医療のことを代替療法といい、体質改善や自然治癒力の強化など、西洋医学の欠点を補って患者を全人的に治療できる医療を指す。

温泉療法でストレス解消

温泉の作用を利用して予防や治療を行う温泉療法。お湯に含まれる成分により血圧を下げるなどの「薬理作用」、ぬるめの湯に浸かることで鎮静効果を得るなどの「温熱作用」が、自律神経や内分泌系の調子を整え、慢性胃炎の症状を軽減する。日常生活を離れて自然豊かな温泉地に行くことそのものにストレス解消効果もある。

川嶋先生教えて! 胃の不調バスター経穴
ドライヤーお灸で経穴を刺激

ドライヤーの熱風で経穴(ツボ)を刺激するドライヤーお灸は、場所がよく分からないという人にも◎! 弱った胃や胃痛に効く経穴に熱風をあてると、経穴の部分だけ感じ方が違うので、そのポイントにぐ~っと熱を入れる。「アチッ!」と身体が反応したらお灸1回分。いったんドライヤーを放し、4~5回繰り返すと良い。

中脘(ちゅうかん)

みぞおちとへその中間にあり、押しても痛みはほとんどない。胃腸が冷えたりして胃に余分な水分がたまってむくみ、消化機能が低下する「胃弱」を改善。定期的に続けると胃腸にまつわる多くの病気を改善する。

内関(ないかん)

腕の手のひら側にある経穴。手首の横じわからひじに向かって指の幅3本分ほど進んだところにあるくぼみ。押すとにぶい痛みを感じる。キリキリ痛むような胃痛を鎮めることができる。

足三里(あしさんり)

むこうずねの骨を下側から指でさぐると、ひざの皿状の骨の下にゴツゴツしたふくらみがある。そこから指の幅2本分外側。体温を高め、胃の働きを良くする。ただし胃酸が出やすくなるので胃酸過多の人は避けること。

公孫(こうそん)

親指の外側にあるでっぱりから、指の幅2本分ほど後ろ(足首側)の少し上にある。胃が弱っている時に有効な経穴で、下痢を伴うような消化不良の胃痛の時はここを刺激するといい。

陽陵泉(ようりょうせん)

ひざの外側の少し下に骨のでっぱりがあり、その指幅1本分下。胃酸を抑える経穴で、ストレスなどによって胃酸の分泌が過剰になってしまい、胃がキリキリ・シクシクと痛む時に有効。

アロマセラピーでリラックス

植物から抽出した心地良い香りと皮膚や鼻から吸収された成分は、自律神経を整え、血液やリンパ液の流れを良くする効果がある。精油にはそれぞれ固有の作用があるので、心の状態に合わせて足湯やマッサージを楽しもう。

●興奮やイライラを抑えたい時は
ラベンダー、カモミール、ミント系など

●落ち込んで元気がない時は
オレンジ、ベルガモット、レモンなどの柑橘系の香り

(TRINITY48号より)