名医の健康法&アドバイス(9)

連綿と続く知識と最新医学を研鑚し日々、治療に専念しながら揺れる生命と向き合うドクターたちカリスマと呼ばれ病を知り尽くす彼らがセルフケアとして選んだ健康法心と身体のリセットと、病の予防に最高峰のベストメソッドを披露!

スーパードクターがリアルな健康法を直伝!第9弾

順天堂大学医学部 名誉教授
奥村 康先生

順天堂大学医学部名誉教授。R1ブームの火付け役。サプレッサーT細胞の発見者であり、ベルツ賞、高松宮賞などを受賞。免疫学の国際的権威である。著書に「免疫力アップがすべてのポイント“健康常識”はウソだらけ」(WAC)など

R-1乳酸菌ブームの火付け役。「不良長寿」を提唱!?

現在も店頭で品切れすることのある「明治R-1乳酸菌」。この免疫パワーを生み出したのが奥村先生。

お酒を飲む前は乳製品をとったり、普段から歩くようにしたり。それくらいですね。特別なことは何もしていません」。

奥村先生は、“不良こそ長生き”というポリシーの持ち主。“やらねば”と意識して、ストレスになる方がよくないという。

「たとえば、心臓さえ悪くなければ総コレステロール値が300mg/dlまでは心配いりません。極端に下がると、性欲がなくなったり、気持ちがめいったりするし、実は免疫も弱まる。コレステロール値がある程度高い方が発がん率やウィルス感染率が少なくなるんです」

また食事も、ストレスケアがしっかりできていれば過剰に食べ過ぎることもなくなると話す。「ちょっとくらい不真面目がいい。思いつめたり、感情を溜め過ぎることが一番よくありません」

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Advice1: 乳酸菌

インフルエンザの感染率が激減したことでブームになったR1乳酸菌。「初期のプロバイオティクス製品は、ほとんどの乳酸菌が胃で死滅してしまうものでしたが、今は生きたまま腸に届く乳酸菌が出ています。乳酸菌の種類によって効果が多少違いますから自分に合ったものを摂り入れてみてください」

Advice2: 本気で笑ってNK細胞アップ
「笑うことはもっとも手軽に免疫細胞をアップする方法。『日本笑い学会』というところが、行った実験では、年齢にかぎらず漫才や落語を楽しんだ後の方がNK細胞の活性が上昇したというデータがあります。本気で笑っている時は、頭のなかが空っぽになり、一瞬でも悩みやストレスから解消される。それが大事です」

(TRINITY45号より)