名医の健康法&アドバイス(10)

連綿と続く知識と最新医学を研鑚し日々、治療に専念しながら揺れる生命と向き合うドクターたちカリスマと呼ばれ病を知り尽くす彼らがセルフケアとして選んだ健康法心と身体のリセットと、病の予防に最高峰のベストメソッドを披露!

スーパードクターがリアルな健康法を直伝!第10弾

フラワーロード 服部内科 院長
服部かおる先生

医学博士。神戸大学医学部卒業。01~03年にアリゾナ大学統合医学講座Associate Fellowship過程を取得後、開院。神戸市立看護大学非常勤講師

ワイル博士の愛弟子が行う朝ごはん健康法

誰もが持つ自分で治す力=自然治癒力を引き出すのが統合医療。そしてその力を発揮し続けることが免疫力なのです」と、にこやかに語る服部先生。統合医療の生みの親、アンドルー・ワイル博士に直接学んだ体験からか、先生の健康法も身体のリズムを大切にしたものが多い。「朝ご飯にタンパク質を摂ってます。昼と夜に合ったホルモンを誘発するので自然のリズムに合った生活になるんです。身体は、本当に正直。嘘をつきません」

また、呼吸法も大事なポイント。まず舌先を上あご前歯の根元につけたまま、口から息を吐き切る。次に、口を閉じ鼻から息を吸いながら4つ数え、息を止めて7つ数える。そして、8つ数えながら口から息を吐く。これを4回繰り返す。「これはワイル博士の勧める『4―7―8ブレス』。夜、ベッドに入る前にやっています」

先生は、最近の女性は大変だと感じているという。「ストレスも多く、食生活の乱れは怖いくらい。魚・肉・豆類・卵等のタンパク質を、毎日、両手のひらに並ぶ程度、野菜と共に摂取するよう意識してみて」

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Advice1: ワイル博士は生涯かけての大師匠
著書『ナチュラルメディスン』等で知られるアンドルー・ワイル博士。愛弟子の服部先生が追いかける師

Advice2:魚や卵、チーズを朝食にプラス
「タンパク質は、昼は心を安定させるセロトニン、16時間後に眠りを誘うメラトニンになるんです。快適な眠りは健康の源。タンパク質をぜひ朝食に

Advice3: しっかり食べたらしっかり出す!
「伊勢神宮の前にある老舗の薬局屋、伊勢くすり本舗の漢方便秘薬を愛用しています。“百毒下し”と、ドクダミが入って さらにバージョンアップした“おはらい丸”。身体に優しいですし、自然なお通じを促してくれます。名前もいいでしょ?」

(TRINITY45号より)