医師の養生~杉野宏子先生

患者の健康のために奔走する医師の方々。
驚きの若さと意欲を持ち、日々パワフルに診療にあたるドクターたちの養生法。
先生方の24時間&健康ハウツーを大公開!

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医療法人社団青真会青山エルクリニック院長
杉野宏子先生
順天堂大学医学部卒業。医療法人社団青真会青山エルクリニック院長・理事長。医学博士。「美と健康」がテーマの統合美容医療の先駆者。
http://www.aoyama-eluclinic.com

Q:あと1週間の命だったら、何をしますか?
A:少しでも多くの患者さんを診て、論文を書くと思います。一番やりがいを感じているので、命の最後まで仕事を続けたいですね。

100歳まで現役宣言!美のプロが語るアンチエイジングの秘訣

まだまだこれから!ゴールを延長したら未来が大きく広がった

「100歳まで元気で生きる」ことが人生の目標。しかも今のように仕事に一生懸命取り組めて、食事も排泄も自分でできる自立した100歳です。リタイア後はのんびりしたいと言う方もいますが、私は今の仕事をずっと続けられたら幸せです。

命の目標を100歳に設定したら、未来の展望がどんどん広がっていきます。だって、私にはあと43年あるので、「もう3年で定年だ」とか、「10年後は身体が動かなくなって働けない」と思わなくなりました。そうすると自分で無意識に決めていた限界がなくなって、新しい治療に挑戦したいとか、患者さんにもっときれいになってもらいたいとか、やりたいことがどんどん生まれてきました。「これから何をしようかな」って、ワクワクしています。

自分の為だとどうしても妥協点ができてしまいますが、人の為ならば喜んでもらうために工夫と努力を重ねられる。高みを目指すならば、自分の欲求はどんどん減らしていって、最終的には人の為に生きられるようになれたら最高ですよね。

患者さんの人生が大きく変わる瞬間に立ち会える喜び

医師の職業を選んだのは、心身に悩みを抱える方の役に立ちたかったから。人間は社会的な動物なので、少しの外見の変化が自信になって、社会に受け入れられ、人生が大きく変わることもありますよね。美容医療も一般の治療も変わりません。

アンチエイジングで言えば、人それぞれ年齢の重ね方に対しての意識が異なります。“しわ”に対して悲観する方と、しわこそ年齢の魅力と考える方がいる。

大切なのは、“どういう外見でありたいか”という想いが心に与える影響。しわに悩む患者さんには、「じゃあボトックスをしましょう」ではなく、まずはカウンセリングをして、要求が単純なしわ取りなのか、または心理的要因が隠れていないかを探り、最適な提案をします。

アンチエイジングの施術は、患者さんの心の年齢と実年齢のギャップを埋めていく作業。技術を提供することで患者さんの人生の質を高めるお手伝いができたらと、いつも思っているんです。

杉野先生の健康24時間ライフスタイル

6:00 起床・①朝一番の体重測定で健康チェック、②輪島の塩でミネラルチャージ
①毎日の体重の変化を見ながら、食事の見直しや健康状態をチェック。
②就寝中は大量の汗をかくので、水250mlに塩を3~4粒入れて飲む。

7:00 朝食・体調に合わせたベジタブルジュースで健康維持!
糖質オフ生活なので基本的に炭水化物は摂らない。
毎朝の体調に合わせ、ベジタブルジュースをつくっている。

体質改善と美に効果的!

基本のレシピ:リンゴ1個(200g)、キャベツ2枚(100g)、ニンジン1/2個、水100ml、レモン汁1/2個分

ハーブでアレンジ

右から時計回りにペパーミント(動脈硬化予防)、イタリアンバジル(抗酸化作用)、ゴマ(抗炎症作用)、シナモン(血糖値低下)、ターメリック(抗酸化作用)

ベジタブルジュースはフィトケミカルや食物繊維も豊富で、抗酸化物質を的確に摂取できるのでアンチエイジングをサポート。糖質オフでケトン体を増やすことでダイエット効果も発揮してくれます。

10:00 出勤・仕事タイム
クリニックで治療前の効果確認&セルフビューティーケア
・若返り栄養セラピーサプリメント/カウンセリングによりその人に最適な処方をする。
・クリニックオリジナルの抗酸化を目的としたケア用品で、肌を活性化するアンチエイジング対策。
・副作用のリスク確認なども含め、提供するサービスはすべて自分の身体で効果をチェックする。

24:00 就寝

(TRINITY49号より)