名医が伝授!~体・心・魂のクレンズ(1)

重金属、添加物、化学物質、ウィルス、菌……。普通に生活するだけでも体内に蓄積する有害物質。さらにネガティブな感情や不規則な生活これらは本来の健康を妨げる要因の一つであり、病に及ぶ場合もある。だからこそ肉体を浄化して、心、魂も元気であってこその“健康”。国内で活躍する著名ドクターが心身クレンズをアドバイス!

専門ドクターのデトックス講義、予防医学のドクター

根来秀行 ●ハーバード大学医学部客員教授

医師・医学博士。東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。パリ大学客員教授。事業構想大学院大学理事・教授。日本抗加齢学会評議員

活動時間はフルに活動。だからこそよく眠れるのです

健康な時間を1分でも長く生きていただくためには、まず体内の時計遺伝子をしっかり働かせることです。60兆個の細胞がそれぞれ時を刻んでいます。人間の1日は24時間11分。地球の自転とのズレは、光で補正します。血圧、呼吸、ホルモン分泌、体温調整、それらもすべて体内時計と深い関係があります。

実際、内臓疾患の患者さんのうち、6・7割の方々が、何らかの睡眠障害を抱えています。このことから言えるのも、体内リズムの大切さ。太陽と合わせるのが理想ですが、職業上そうできない人は、疑似24時間をつくって下さい。

たとえば、光を感知してから約15時間後に眠くなるメラトニンというホルモンは生産されます。このような性質を利用し、体内時計をある程度、生活の仕方でコントロールすることが可能です。目標は太陽通りですが、あきらめずに1日の流れをつくり、メリハリを出して下さい。

時計遺伝子をオンにする タイムスケジュール

「だらけたまま」では内臓の働きも低下。メリハリ生活で健康get!

起床 (時間はご自身で決めてください)
起きたら早く光を浴びること。9時までの太陽光ならベストですが、夜起きる人でも、コンビニの明かりなどで代用可

朝食
起床後、1時間以内。省エネモードから身体に活動するよと教えてあげるのです

昼食
なるべく定時に食べること。空腹時間が長いと、睡眠モードだと過判断が起き得ます

夕食(夕食後は間接照明でゆったり)
就寝時間から逆算して3時間前までには遅くとも済ませて。空腹でどうしても眠れないときは、ホットミルクがお勧め

入浴
活動モードから休息モードにシフトしていくために、38~41度のぬるめのお風呂に20~30分ゆっくりと浸かって

就寝(ホルモンの生成+全身にその作用を受けるには、一定時間の睡眠が必要)
23時までに眠れるとベスト。けれど、仕事の都合でお昼に寝る人は、アイマスクやカーテンなどでしっかりと遮光して、暗闇を人工的に再現すること。睡眠時間は7時間前後が妥当

Point!
⬛︎熱めのシャワーは夜ではなくて朝に。顔を丁寧に洗うだけでも、目覚まし効果あり
⬛︎急激に血糖値を上げる朝食はNG。タンパク質も補って
⬛︎昼寝は15分まで
⬛︎3食美味しく食べるため、1食の量は少なめに。定期的な食事が体内リズムを保つ


左から
『健康は「時間」で決まる』(かんき出版)
『老けない、太らない、病気にならない 24時間の過ごし方』(幻冬舎)
『長生きの健康常識はウソばかり 最高のアンチエイジング入門』(エクスナレッジ)

(TRINITY48号より)