名医の健康法&アドバイス(8)

連綿と続く知識と最新医学を研鑚し日々、治療に専念しながら揺れる生命と向き合うドクターたちカリスマと呼ばれ病を知り尽くす彼らがセルフケアとして選んだ健康法心と身体のリセットと、病の予防に最高峰のベストメソッドを披露!

スーパードクターがリアルな健康法を直伝!第8弾

赤坂溜池クリニック院長
降矢英成先生

心療内科医、東京医科大学卒業。LCCストレス医学研究所心療内科、帯津三敬病院などを経て、赤坂溜池クリニックを開設。日本ホリスティック医学協会副会長、日本メディカルハーブ協会副理事長、日本森林療法協会理事。著書に『森林療法ハンドブック』ほか

ホリスティック療法医がガイドするニュートラル森林健康法

「一生完璧でいる人はいません。良い意味での“いいかげんさ”を持って、ニュートラルな状態でいることが一番です。執着せずに、ダメならやめようという気持ちを持てば、ストレスから解放されますよ」

身体が持っている自然治癒力を高めて健康に導くホリスティック医学で、多くの患者の診断、治療をしてきた降矢英成先生。診察や会合、森林養生プログラムで患者さんを案内することもあり、生活は超多忙だ。

「プログラムで、皆さんをお連れする時は、ガイドではなく、森林が好きで来ているというスタンスです。″一緒に行きましょう”という姿勢なのでストレスはありません」

実践しているのは、気功の養生功。心と身体のバランスを整え、身体の能力を引き出す腹式呼吸だ。「呼吸を意識することは非常に大切です。腹式呼吸を続けていると、身体が温かくなるのが分かってきます」さらに緑豊かな森林で行うと自然のエネルギーを得られるという。

感動や充実感がある人は健康です。感じ方は人それぞれなので、自然はもちろん、音楽やスポーツなど、美しいと思えるものに触れてください。そして自分を否定して傷つけたりせず、どんな自分でも好きになることが大切です」

―――――――――――――
Advice1: 樹木からパワーを感じる森林浴
「自然のパワーが感じられる、緑の森を歩きましょう。自宅の近所でも構いませんが、可能ならば日常生活から離れた場所が良いでしょう」。疲れない程度の運動量がポイントとのこと。

Advice2: 気功法

先生が行う気功『養生功』の基本は腹式呼吸。
① 手を上に挙げ、鼻から吸って吐く。
②手を横に広げ吸って吐く。
③最後に手を下げて同様に呼吸する。
「上は天(宇宙)、横は自然・森林、下は大地のエネルギーをいただくつもりで行います。森など緑のある場所で行うとさらに効果がアップします

(TRINITY45号より)