ズボラ健康法を紹介します~橋本和哉先生著「医師がすすめるおふとんヨガ」~

来年3月の癒しフェア大阪への出演が決定している医師、橋本和哉先生が新著を出版されます。ヨガはヨガでも、おふとんヨガについてです。

難しいポーズをとるのがヨガと持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨガの原点となる経典「ヨーガ・スートラ」には「ヨガとは心を死滅させること(心を無にして穏やかになること)」とあるそうです。橋本先生は、体を動かして心身が緩み、気や血液、体液の循環がよくなれば十分、とおっしゃいます。

橋本先生、おふとんヨガを考案!

橋本先生は20年前にご自身の体調不良をきっかけにヨガを知り、その健康増進効果を実感しました。ヨガの本質を学び、その効果を解明した後、2004年にクリニック内でヨガをベースとした運動指導を始めました。さらに、運動障害を抱えた方でも自宅で続けられるよう、寝床の中でもできるプログラムを考案しました。それが本書で紹介している「おふとんヨガ」です。

健康の基本はの流れ

健康の基本は気・血・水(体液)がスムーズに流れていることですが、血流は適度な運動で改善しますし、リンパ液は筋肉を動かさないと流れません。そしておふとんヨガはこれら3つの流れを良くすることに注力しています。また、おふとんヨガには、脊椎(背骨)のずれやゆがみを正す動きも入っています。橋本先生はこれまでの経験と学びから、脊椎のゆがみを正さなければ体の不調は改善しないと考えています。

ヨガの基本は呼吸と共に動くことですので、ヨガには自律神経を整える効果もあります。おふとんヨガでも、すべての動きを腹式呼吸で行います。本文中では、おふとんヨガで効果が期待できる病気や症状が頭痛や腰痛、冷え性、肌荒れなど30近くも紹介されています。精神面でも大きな恩恵を受けられます。

おふとんヨガとは?

おふとんヨガでは、横になりながら顔から上半身、体幹、足首まで全身を動かしていきます。かわいらしいイラストとわかりやすい説明付きで、各ポーズが紹介されています。布団に入ってから寝付くまでの間に軽くできそうなポーズばかりです。

おふとんヨガの恐るべき効果

最後の章ではパーキンソン病や脊髄小脳変性症といった難病の患者さんのおふとんヨガ体験記も掲載されています。前かがみの身体がまっすぐになって歩けるようになったり、2年以上悩まされた不眠が2日後には解消したりしたそうです。

難しいポーズは一つもありませんので、健康な方はもちろんですが、身体を思うように動かせない方でも是非お試しください。皆様が心身共に健康な日々を送られますよう、心から祈っています。