五臓と感情の蜜月にメス!心が変われば、内臓も喜ぶ!(6)

五臓と感情の蜜月な関係 肺のページ

悲しみに影響され、呼吸器系・皮膚を司る
天空の気を取り入れる大気清浄機

内にこもった悲しみは、辛味や汗で発散を

「悲」と繋がっている肺は、粛降・変革・収斂などの性質と、金属のように重く沈む特性を持つ。悲しみと憂いは肺に衝撃を与えやすく、悲しみにうちひしがれていると、呼吸が細く浅くなって“気”の生成を妨げ、文字通り“元気”がなくなってしまう。肺を損なうと、咳や鼻炎などの疾患が現れる。「悲」と肺の繋がりは、古い時代を描いた小説や映画で、悲しみのあまり肺病にかかってしまうシーンをイメージするとわかりやすい。肺病になると乾燥肌になり、青ざめたように色が白くなるのもそのためである。

悲しみから立ち直るためのホリスティックケアは、体内に滞っている気を外に排出すること。たとえば、血行を促進する辛味のものを適度にとりいれたり、早起きして深呼吸し、朝のエネルギーをたっぷりと身体に取り入れたりすることもおすすめ。スポーツやウォーキングで汗をかくのも良い。

肺が司る主なもの

肺は、呼吸器官を司るほか、鼻や毛穴、皮膚など、呼吸に関する広い範囲が含まれている。全身の気の生成や循環を担っており、大気から清浄な気を取り込み、代謝などで生じた老廃物を外へ排出する。乾燥に弱く、空気が汚染されている場所にいても影響を受けやすいので注意が必要。咳や鼻水、痰などで現れ、ひどくなると喘息や呼吸障害になってしまう。相生は「腎」、相克は「肝」のため、肺の機能の影響は、生理不順や代謝機能などに及んでしまうこともあるので気をつけたい。

五行=金  肺の基本的な性質。
五腑=大腸 肺の働きを補佐する器官。
五窮=鼻  肺が所属する感覚器。
五支=息  肺の精気を発するところ。
五主=皮膚 肺が栄養を補充するところ。
五神=魄  肺の精神の所属するところ。
五季=秋  季節の外気、肺の病気の主な外因。
五悪=燥  肺に影響を与える気象。
五色=白  肺を損なうと皮膚が黄色くなる。
五味=辛  肺のバランスが崩れると
辛いものを欲する。
時間    7時~9時

◉かかりやすい病気
●風邪   ●ぜんそく
●皮膚病  ●アトピー
●アレルギー性疾患
●扁桃腺炎 ●気力低下
●便秘症  ●花粉症
●鼻炎   ●蓄膿症

◉肺の異常サイン
●悲しみに打ちひしがれやすい
●疲れやすい
●ノドや口が渇く
●涙や咳が出やすい
●皮膚病になりやすい
●汗をかきやすい

肺に効く! ホリスティックケア

◆食べもの
のどを潤す白い色の食物や、消化吸収が早く脂質のあるもの、季節のフルーツもおすすめ。

大根
『古事記』にも記載されるほど、古くから親しまれている野菜。喉を潤し、風邪や咳止めに効果あり。消化も促進する。
クルミ
人類が食した最古の木の実といわれ、身体を温め、慢性的な咳を止める効果が。脳の機能も活性化するといわれている。


「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるほど、健康に良いとされている。粘膜を潤し、咳を止め、痰を取り除く。

◆アロマ
森林浴の時や、森を散歩している時に感じるような、清々しく深みのある香りがおすすめ。
●ユーカリ ●ティーツリー ●ジュニパー
●パイン  ●ファー    ●フランキンセス
●ミルラ  ●ヒソップ   ●サイプレス

◆フラワーエッセンス
悲しみの感情も、悲しさの根本をよく見つめ、最適のエッセンスを選ぶことをおすすめ。

●ショックからくる喪失感〜スターオブベツレヘム
●懐かしい過去に戻れない悲しさ〜ハニーサックル
●理由もなく襲ってくる憂鬱感〜マスタード

◆ツボ
悲しみにうちひしがれている時、呼吸を楽にし、気持ちが立ち直りやすくなるツボを紹介。

太淵 (たいえん)

手の内側の手首の骨のあたり。滞っている気を流し、喉の粘膜を潤して、悲しみによって苦しくなった呼吸を楽にする効果が。

肺兪 (はいゆ)

左右肩甲骨の内側の角を結んだ線上のあたり。息を深く吸い込む力を与える。使い捨てカイロで温めると、呼吸が大分楽になる。

(TRINITY44号より)