アロマ、食べ物、フラワーレメディにツボ
感情をケアして、内臓を労わって健康を導く五臓と感情別ホリスティック療法
心にアプローチするホリスティック医療
感情が健康と深く関わっていることを知ったら、それをいかに自分でケアしていくかが大切。基本的に、自分が陥りやすい思考というのは病気との関連も深くなる。そんな自分の傾向や、感情のトラブルに効果的なのが、ホリスティック療法。「ホメオパシーなどは、心と身体の両方をコントロールしていくことに非常に長けていますね。それが、ホリスティック医療と西洋医学の根本的な違いかもしれません」(川嶋先生)。
(3)からは五臓一つひとつが、どのような働きを身体のなかで実際に行っているのか、そしてたとえば「肝」であれば、そのバランスを崩した時に、症状としてどんなことが起きるのか、なりやすい病気などを紹介。さらに、五臓それぞれを自宅でも手軽にケアできる方法を取り上げていく。
「東洋医学では、病気の原因は内因と外因、そして不内外因の3つにあるという考えがあります。心的原因=内因、環境や自然=外因、それ以外のすべての原因=不内外因と呼び、これらが私たちの心に影響を与えて自律神経や免疫バランスを乱している要因」。そんなブレをサポートしてくれるのがホリスティック療法。あとは、実践あるのみ!
◆食
食べるは生きるの基本。五臓でもそれぞれ、バランスが崩れて欲するようになる「五味」が紹介されている。日々の生活に上手に取り入れよう。自分の体質に合わせた漢方茶を飲むことなどもオススメ。
◆アロマ
西洋医学の薬ももとは自然界の植物など。香りはダイレクトに脳に飛びこんでくるため即効性も高い。日々のストレスはアロマで上手にリフレッシュさせていくことが大切。
◆フラワーレメディ
エドワード・バッチ博士が「心の問題を解決しない限り病気は治癒しないだろう」という考えのもと生み出されたバッチフラワーレメディ。感情の癒しに効果が高い。
※バッチフラワーレメディは、感情に働きかけ、身体的な症状や臓器そのものに 直接的に働きかけるものではない。
協力:バッチホリスティック研究会
◆ツボ
経絡を刺激して、体内の気を整えていくツボ療法。疲労感も感情にネガティブを与える一因。一日数分時間をつくって、肉体に溜まったストレスも解放しよう。
内臓に気を満たす見えない力
【考え方】病気が発覚したら、まずは自分の身体と心に聞いてみること。それが治癒の第一歩。
【自己治癒力】自己治癒力アップの秘訣は適度なストレス。そして、「元気になろう」という意識が肝心。
【魂の浄化】病気はエーテル体(※)より外側に追ったケガ。癒すには、魂を癒し、根本からの意識の変革が必要。※物理的肉体のすぐ外にあるエネルギー層。
【温】低体温は自己治癒力を低下させる。37度というのが、人間の生命活動がもっとも活発。
【気】“病は気から”は精神論ではありません。気は万物のエネルギー。この気を正しく流すこと。
プロの手のもと ぜひ心ケアに取り入れたい
ホメオパシー ※1
「ホメオパシーをプラシーボだ、という人がいるけれど、英国では保険治療です。有効とする科学的なデータもあります。ただ日本人はお任せ傾向ですから、きちんと病気や身体の仕組みを理解した医師の処方が必要だと思います。ホメオパシーは、西洋医学の薬との併用も可能。西洋医学の副作用をホメオパシーを使って軽減させることもできます」(川嶋先生)。フラワーレメディとの併用もでき、西洋の治療では万策がつきた方の砦の1つだ。
※1類似療法。病気の症状は、それを克服するための身体の努力だと考え、同様の症状を誘発する物質を注ぎこむことで、病気を強く認識させ自己治癒力を高める療法。
催眠療法 ※2
自ら催眠療法の誘導も行う川嶋先生。「たとえば、どこか病気になって、その原因となる感情がどこで生まれたのかを考えた時、もしかすると現世ではなく過去世かもしれないわけです。自分で原因がわからない時は、普段閉じている患者さんの潜在意識に聞くしかないわけです。その場合に、催眠療法が使えます」。小さい頃のトラウマ、過去世の体験から引きずっているカルマに原因があるかもしれない。そうした時には、実際その時の体験を催眠誘導によって癒してあげることで、病気の治癒につながることもあるという。
※ 2心理療法の一つで、催眠誘導という手法を使い、普段は閉じている潜在意識にアクセスして、問題の解決を導いていくもの。
(TRINITY44号より)