連綿と続く知識と最新医学を研鑚し日々、治療に専念しながら揺れる生命と向き合うドクターたちカリスマと呼ばれ病を知り尽くす彼らがセルフケアとして選んだ健康法心と身体のリセットと、病の予防に最高峰のベストメソッドを披露!
スーパードクターがリアルな健康法を直伝!第13弾
朝霧高原診療所 院長
山本竜隆先生
医師・医学博士。富士山静養園園主(http://mt.fuji-seiyoen.com/)。聖マリアンナ医科大学、昭和大学医学部大学院卒業、アンドルー・ワイル博士主宰のアリゾナ大学医学部統合医療プログラム Associate Fellow 修了。著書に『統合医療のすすめ』ほか
里山暮らしを謳歌する統合医療のエキスパート
静岡県の富士山西麓に広がる朝霧高原に暮らし、地元で診療所を開業している山本先生。毎朝5時半~6時に起床し、自宅周辺に広がる自然のなかをサイクリングした後、近隣を散歩するのが日課だ。
食事は1日1食、夕飯のみ。「身体のなかで食べ物を消化する際、リラックスしている時に働く副交感神経が優位になるため、食事の後に活動するのは良くないと考えているのです。仕事柄、食後にゆっくりできないという理由もあります」
水道もガスもない暮らしのなかで、ジムに通う代わりにチェーンソーで薪を切り、森林浴に行くまでもなく大自然に抱かれる生活。日々の営みそのものが、健康づくりにつながっている。
都会の生活とはまったく環境が異なるが、身近に自然がない場合はどうすれば良いのだろう?
「自分をケアする、手持ちのカードをたくさん持っておくことです。友達や趣味、マイセラピストなど。マイスポットもいいですね。日帰りで行ける場所、泊まりがけで行きたい場所、近くの神社でもいい。そうした自分のお気に入りをいくつか持っておけば、状況に応じてカードを選ぶことができます」
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Advice 1: 自然に触れ自然の音を聞く
起床後、自転車に乗ったり、散歩をしたりしながら自然の息吹を身体いっぱいに感じる。
Advice 2: ストーブ用の薪をストック
休日は丸太を運び、薪を切ることも。10月中旬~4月中旬頃まで薪ストーブで暖をとる。
Advice 3:1日1食土地のものを
夕飯の食卓。玄米に汁物、地元の野菜や肉を。富士山の湧水でつくった焼酎を飲むことも。
Advice 4: 富士山の麓でスローライフ
水道はなく、湧き水と地下水で生活。大いなる自然に抱かれ、自然と感謝の気持ちが湧き起こる。地元の方々の心遣いも温かい。
(TRINITY45号より)