胃を酷使していませんか?胃が健康だとすべてがうまくいく-6

日本人の60パーセントがサイレントな慢性胃炎を持っている!

現代女性の胃の病気~3つの原因と解決法

食生活の欧米化、人間関係のストレ、不規則なシフト勤務などで、胃の不調を訴える現代女性が増えている。病気の犯人は「胃酸」と「ピロリ菌」だ。

3 胸やけやゲップが頻繁に起こる場合は要注意、逆流性食道炎

食生活の欧米化や高齢化などで日本人に増加しつつある病気の一つ。食道と胃のつなぎ目にある食道括約筋(かつやくせつ)のしまりが年齢とともに悪くなると、胃酸が逆流しやすくなり、食道の粘膜を刺激して炎症を起こす。食道と胃のつなぎ目を締めている穴から胃がはみだす「食道裂孔(れっこう)ヘルニア」が生じると、さらに胃液が逆流しやすくなる。適切な治療をせずに放置して重症になると、食道が狭くなって食事が通らなくなったり、食道がんに進む場合がある。

主な症状
みぞおちから胸の下あたりが焼けつく、酸っぱい液体や苦い液体がのどまで上がってくる、胸がしみるなど。

原因
胃酸の出すぎ、タバコや飲酒など生活習慣の悪化、精神的なストレス、加齢など。

治療法
胃酸を抑えたり、胃の運動機能を高める薬や漢方を使用。治療中は消化器専門医の内視鏡検査を受け、バレット食道という食道がんにつながる変化が出ていないかの定期検査を忘れずに。食生活で注意することは、胃酸を増やす脂っこいもの、括約筋をゆるめるチョコレート、アルコール、赤飯、さつまいもなどを控え、胃酸を抑えるキャベツやブロッコリーを多く摂るといい。

胃薬
【胃酸を抑える薬】H2ブロッカー(「ガスター10」、「アシノンZ」、「アルタットA」、PPI(「パリエット」、「タケプロン」、「オメプラール」、「ネキシウム」)

(TRINITY48号より)