医師の養生~帯津良一先生(3)

患者の健康のために奔走する医師の方々。
驚きの若さと意欲を持ち、日々パワフルに診療にあたるドクターたちの養生法。
先生方の24時間&健康ハウツーを大公開!

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帯津三敬病院 名誉院長
帯津良一先生

帯津先生も毎日実践する気功&呼吸法『時空~予備功』

両腕をゆるめる=松臂(しょうび)

1)脚を肩幅に開き、両ひざを軽く曲げる。身体全体ではずみをつけながら、ひざを伸ばすタイミングで右腕を垂直に上へ伸ばす。
腕の重みを使って右腕をストンと下に落とす。左腕も同様に行う。

肩をたたく=拍肩(はくけん)

1)ひざを軽く曲げ、身体ではずみをつけて、ひざを伸ばすタイミングで、右腕を左斜めに放り上げ左肩をたたく。左右交互に2回繰り返す。

2)今度は、ひざを伸ばすタイミングで、右腕を垂直に上へ伸ばし、右腕で右の肩甲骨をたたく。左腕も同様に行う。

3)同じ要領で大椎(首の骨と背骨のあいだにあるツボ)をたたく。

背腰部をたたく=拍背(はくせい)

1)ひざを軽く曲げ、身体をひねって両腕をブラブラさせ、右手で背中の左外側の線を上から下へたたく。
2)様に左手で背中の右外側の線を上から下にたたく。交互に数回繰り返す。
3)同様に、背中のやや内側の線に沿って、下から上へたたく。
4)背骨の線に沿って、上から下へたたく。

point 背骨を中心に肩からお尻へ、背中に5本の縦線をイメージする

両足をたたく=拍下肢(はくかし)

1~2「お尻→太ももの後ろ→ふくらはぎの後ろ→ふくらはぎの前面→太ももの前面→太ももの外側→ふくらはぎの外側→ふくらはぎの内側→太ももの内側」の順に、両手でリズミカルにたたく。最後にお腹をたたく。

頭をたたく=拍頭(はくとう)

1)お腹をゆっくり3回たたく。

2)手のひらを下に、息を吸いながら両手をゆっくり頭の所まで持っていく。丹田の気を引き上げるようなイメージで。

3)両手で頭を前後にはさむ。左手がおでこ、右手が後頭部。ゆっくりと押すようにマッサージしながら、両手を一回りさせ、逆回りも行う。

4)再び手のひらを下へ向け、息を吐きながら両手をゆっくり下ろす。

(TRINITY49号より)